2017 Fun Trails 50k 走ってきました | 30代投資初心者ランナーの備忘録

2017 Fun Trails 50k 走ってきました

こんにちは、kentaです。

昨日行われた、Fun Trails 50k走ってきました。

まず、このブログを読んできたいただく前に、下記記事をお読みください。

18日午前9時55分ごろ、埼玉県秩父市で開かれた山道を走るトレイルランニングの大会運営者から救助要請があり、県の防災ヘリコプターが登山道の斜面で東京都世田谷区の会社員、道明誠一さん(54)を救助した。大会に参加して滑落したとみられ、頭を強く打って、搬送先の病院で約2時間半後に死亡が確認された。

 秩父署によると、現場は大持山(標高1294メートル)へ向かう尾根で、向かって右側に崖があった。目撃者の証言などから、道明さんはバランスを崩して崖から約100メートル滑り落ちたとみられる。

 大会は「FTR100&FT50」。秩父市や同県飯能市など約100キロを走るコースには、道明さんを含む男女約650人が参加し、午前5時に出発した。事故を受けて大会は中止された。〔共同〕

→引用元:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23658530Y7A111C1CC1000/

非常に残念ながら、100kmの部で滑落死亡事故が発生しました。
これまで自分自身10レースほど、大会に参加させていただきました。
中には2300m級の山で大雨に吹かれたり、0度に近い中強風に吹かれたりとコンディションの悪い時もありました。
尾根道や、片側が崖の道など危ない場所も走ったこともあります。
今までは多少の怪我はありましたが、大怪我もなく無事完走し帰宅しておりました。

今回、自分の参加したレースでこのような事故が発生し非常にショックが大きいです。
今までトレイルランニングは楽しいスポーツではありますが、危険がつきまとうものだとなんとなくわかったつもりではいました。
今回の事故で、いきなり自分ごとのように感じるようになりました。

結婚前までは、事故にあってもそれこそ自己責任ですみましたが、今はそうはいきません。
今後のトレイルランニングというスポーツに参加することを考えさえられます。
山中というフィールドを使用するにあたり、全てコースに安全のロープやテープを張りめぐらせることは不可能です。
また、ロードのレースと違い「大会」だからと言って守られている訳でもありません。
自分自身、この意識が薄れていたことは確かです。
素晴らしいスポーツではありますが、リスクを排除できない危険なスポーツということを忘れてはいけません。

今回亡くなられたランナーの方のご冥福をお祈りするとともに、遺族の方々にお悔やみを申し上げます。

Fun Trails 50kについて

上記に書いたように、非常に残念な事故が発生いてしまった今大会ですが、
誤解を招くことを恐れず言わせていただくと、「素晴らしい大会」だったと思います。

自分が参加させていただいたのは50kの部。
ボランティアの方々の応援、エイドの食べ物飲み物の豊富さ、コースセッティングなど全てをとっても非常に満足の行く大会でした。

何を言っているんだとお叱りを受けるかもしれませんが、来年もこの素晴らしい大会に参加したい人間のひとりです。

レース内容

来年以降の開催はわかりませんが、行われる時のために備忘録として書き留めます。

スタート地点:飯能中央公園
ゴール地点:道の駅ちちぶ
ゴール地点周辺に車を駐車し、西武秩父駅より始発で飯能駅に移動。

・スタート〜A7(第1エイド)
約17km程度の区間。
スタートして、3.5kmほどで多峯主山に到着。
山頂手前に、綺麗な公衆トイレがありました。スタート前にいけなければここで行くのもいいかも。
自分はいきなりいきました。
そこまで上りはきつくありませんが、最初の上りのため心拍数が一気にあがりました。

下山後、奥武蔵自然道を走って行くのですが集団ロスト。
4、5人の集団でテープを見落とし3km、時間でいうと15分ほどロストしました。
ほぼ最下位になったんではないでしょうか・・・。
しかし正しいコースに戻る間にも数人とすれ違い、ロストしたのは自分たちだけではなかった模様。

そこから平坦・ロード基調のコースで日和田山の上りに差し掛かります。
150mほど上りが続きますが、基本走れる上り。
日和田山から物見山までは気持ちよく走れた記憶があります。

そこからなだらかに下っていき、少し登って降ればすぐに鎌北湖のA7(第1エイド)到着です。
飲み物、食べ物も豊富にあり、フルーツポンチをいただきました。
トイレも仮設の他に普通の公衆トイレもあります。

・A7〜A8(第2エイド)
A7を出発し、鎌北湖を1週。
2kmほどは平坦な区間ですが、この区間は基本的に上りの区間。
どこかの山の頂上に登るということはありませんが、林道に沿って徐々に高度を上げて行くという感じ。

この区間のハイライトは30km手前から高山不動を超えてA8まで一気に約300mを登る急坂。
これまでのコースが基本的に走れるコースだけに一気に疲労がきます。
坂を上りきったと思った後の、高山不動に登る階段は泣きそうになりました・・・。

ここのエイドもお味噌汁をはじめ細巻きや果物、飲み物もメダリストがあった記憶があります。
この地点で総合15位と聞いてしまい、スイッチが入ったためエイドはほぼスルーしてしまいました。

・A8〜A9(第3エイド)
A8を超えてもまだまだ上りは続き、A8から100m程度は上りました。
そこからは林道のアスファルトと、脇のトレイルを交互に走りながら高度を上げながら小さいアップダウンを延々と繰り返します。

埼玉の大会に出るたびに思う、埼玉特有の50m〜100m程度のアップダウンの連続。
終わったかな?と思っても次々と出てくるこの感覚、心折れます・・・。
10km程度の区間で2時間近くかかっているのはこのためです。正直きつくて記憶があまりありません。

丸山手前のパラグライダーのスタート地点へ登る急登の階段や丸山への登り。
高山不動への階段以上にやめたくなりました。

このレース、この区間がどれだけ我慢できるかが勝負の分かれ目だと思います。
後ろの選手が気になりすぎて、エイドはほぼ見向きもせず通りすぎてしまいました・・・。

・A9〜ゴール
A9を出てから、少しだけ登ればあとは下りと平坦が大部分。出し切るだけです。
ハセツネなどとは違い、一気に下るのではなくしっかり走って下れます。
正直自分が速くなったのではないかと勘違いできるレベルです。
大体1kmで150m前後下るコースが4kmほど続きます。

山を下り終えたら、2km程度平坦なロードをはしり、最後のトレイルへ。
下りを頑張り、疲れた下半身に一気にくる50mほどの上り。
自分は久しぶりに歩くだけで両ふとももとふくらはぎがつりそうになりました。

それを抜ければゴールまでラスト2kmもありません。
少し下って、ゴールです。

お疲れ様でした。
残念ながら大会が中止となり、記録として残りませんが6時間27分台(自分の時計では35秒)でのゴールでした。

コース全体の感想

自分的にコース全体の感想としては、

マラソンが早い選手に有利なコース

と感じました。

自分が大好きなコースです。
基本走れるコースで、累積標高は一気に稼ぐ場面が多く、メリハリがしっかりしているイメージ。
我慢のしどころがわかりやすいコースです。

今年はロストしてしまいましたが、次回以降開催されるのであれば6時間切りを狙っていきたいと思います。

最後に

大会を中止にした判断は、正解だったと思います。
それこそ、夜間になってからでは収集がつかなくなったと容易に想像できます。
記録には残りませんでしたが、最後まで走らせていただいたこと感謝いたします。

今回の事故を受け、今後トレイルランニングと少し距離を置こうと思ったのは本当です。
ロードを走るのであれば、少しバランスを崩したりこけたとしても大怪我や死に直結することは少ないと思います。
ただ、山で起こしてしまえばグッとそのようなことが近くなってしまいます。

今年はすでに自分の参加する大会が終了しました。
来年以降、どのような大会に参加するかは周りを心配させすぎてもいけないためしっかり家族と相談して決めていきたいと思います。

もう一度気持ちを引き締め直し、トレイルランニングに向き合っていければと思います。

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2 Comments

しげさん(広島より)

こんにちは。はじめました。突然のコメントすみません。

FT50に私も参加してまして、あんな結末だったこともあり、いろんなブログを見たりしてみんなどう思っていたんだろうと思ってましたところ、こちらのブログに行きつきました。
で、内容を見ていたところ、びっくりしたのが、自分がA9に着く前にすれ違った方ではないかなと。確かA9前、パラグライダーへの木段地獄の前に、ロードで抜かされたと記憶してます。「あー、元気やなあ。もうあの感じやと抜けないだろうなあ」と思いつつ追っかけておりました。で、A9に私が飛びこんだ瞬間「中止」のアナウンス。なので最後の下りにはチャレンジできませんでした(泣)
最初の方、やっぱりロストしたんですね。もともと相当な力があるように思ってました。でないと、あの時間帯であんなにスパーンとは抜かれませんから。実は自分もロスト10分してしまったんですが、お蔭でスイッチ入りました。けど最後まで足が持たなかったです(笑)
大会は中止で残念なことになりましたが、なんとか継続して欲しいですよね。自分は遠方なので来年参加できるかわかりませんが、またリベンジしに行こうと思っています。

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kenta

しげさん

はじめまして、コメントありがとうございます。
かなり近くを走っておられたんですね!!
多分A9手前では、順位狙いのスイッチが入っていたため、かなり無理をして前を追いかけていた記憶があります。
A9の中止もそんなに間一髪やったんですね、非常に残念です。
ぜひ一緒にリベンジができればいいですね、お互い今度はロストしない様に気をつけないといけませんが・・・笑

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